1章 心の中の、もう一人の私
魂の存在と医療という科学/科学は正しいのか/“うつ状態”と“人格解離”/人格解離の仕組み/典型的な多重人格のケース/スピリチュアルな世界に対する誤解/人格解離の歴史2章 人格解離
多重人格と内なる人格解離/内なる人格解離の診断/自問自答=内なる自分との交信/内在性解離かどうか、チェックしてみよう/解離の原因/解離の治療について3章 潜在意識下の人格統合
USPT(潜在意識下の人格統合)という治療法を開発するまで/指先でトントンと叩く、タッピング/USPT中に出てくる別人格/USPT中に表出してくる憑依霊/USPT中に表出してくる憑依霊の亜型=生霊人格/憑依霊による、さまざまな症状の関係/憑依霊に対する時に知っておきたいこと/実際の患者数/治療後の患者の反応/USPTの効果が期待できる場合/USPTを応用した過去世療法/USPTを応用した未来世療法/過去世・未来世療法の落とし穴4章 人格解離の症例
過去世、未来世に探る、ストレスの原因 【症例】47歳 無職の独身男性、斉藤秀樹さん(仮名)
親から子へ、人格解離の連鎖 【症例】 18歳 女子高生 吉田容子さん(仮名)
過去世と人格解離の関係 【症例】 28歳の会社員の独身女性、安田詩織さん(仮名)
人の念が生霊となる 【症例】(4)21歳 女子大学生、池上恵美子さん(仮名)
自殺で死んでも、つらい気持ちは決して消えない 【症例】 35歳 劇団員、奈良富士子さん(仮名)
片岡さんによる人格統合と浄霊 【症例】28歳 女性会社員 田崎沙織さん(仮名)浄化は、万能ではない 【症例1】43歳 無職 男性 川口真さん(仮名)/【症例2】45歳 無職 男性 鈴木靖男さん(仮名)
5章 あなたに伝えたいこと
自分が解離していると思ったら/精神科医療に携わっている方へのメッセージ/USPT体験者からの手紙
最後に/参考文献
出口の見えないストレス社会。自殺者は交通事故死者数の7倍という恐ろしい現代に私たちは生きています。トラウマやストレスをひたすら自分の中に抱え込んで、どうにもならない生きづらさに悩んでいませんか?それでもなんとか生きていくために、人は自衛本能で、自分の中にもう一人の人格を作り出します。それが人格解離です。そして、この人格解離こそ、うつ病の大きなキーワードになっています。人格解離の画期的な治療法を開発した精神科医自身が書き下ろした、うつ病解決への大きな手掛かりとなる一冊。うつ状態に悩む人はもちろん、日々うつ病患者と向き合う現場の精神科医にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です!
【著者よりコメント】
“人格解離”なんて自分とは無関係だと思っている人がほとんど、かもしれません。
でも実は、「気付いていないだけ」という人がとても多いのです。
多重人格は周囲の人も気付きやすいのですが、本書では「内在性解離」という本人も周囲も気付きにくい「内なる多重人格」が、実は「うつ」や「パニック」や「感情不安定」の原因となることをわかりやすく解説しました。
また、それに伴う霊的世界にも触れざるを得ないので、「憑依現象」「過去世療法」「未来世療法」にも言及しています。
本書を通じて生きる意味を考え、困難を乗り越える勇気をしっかりと持っていただければ幸いです。また治療者側の方にも、多くの患者さんの治療にUSPTを使っていただきたいと思います。
精神科医・小栗康平
【編集者より】
実は、私も人格解離していました。自覚症状は、まったくありませんでしたが、治療後は気分スッキリ。自分の中で一本芯が通ったようで、なにごとにも自信を持って向き合えるようになりました。内なる人格解離とは、そのくらい誰にでもあるものです。特別なことではありません。生きにくさ、不安定な心など、多少の不調を感じているようなら、かまえずに、お読みいただけると嬉しいです。